イスラエルに関して在住日本人の声

KEYZUNAはイスラエルに住んでいらっしゃる日本人の方々にインタビューいたしました。是非、生の声を聴いてみてください。

1回目はHod Hasharon にお住いの大島雄二さんをインタビューいたしました。

大島雄二さんは熊本出身で、イスラエルへは12年前にいらっしゃいました。イスラエル出身の奥様とご結婚されてから何度か旅行で訪れ、数年後に移住されました。現在は自宅兼クリニックで整体のお仕事をされており、出張治療もされています。

イスラエルの生活はいかがですか?イスラエルと日本の文化の違いについてどう思いますか?

日本との文化の違いは感じます。特にサービス精神の違いですね。例えば、スーパーに行くと従業員がお客の邪魔になっても品物を棚に並べているような状況があります。これは、日本の組織主義とイスラエルの個人主義との違いかな、と思います。日本だとお客の迷惑にならないようにと気遣いがありますが、ここでは賃金をもらっているのだから働くのだというような点ですね。。

イスラエルの文化のどの部分が好きで、どの部分が嫌いですか?

好きな部分では、まず、気候がいいです。また人間が暖かいと思いました。日本人よりも距離を置かずに接する態度ですね。嫌いな部分は、先にも言いましたがサービス精神が無いところでしょうか。何でも、強気なところでしょうかまた、まずアジア人を見るとタイ人か、中国人がと聞いてきて日本人だというと、突然態度が変わるところでしょうか。

ここでの生活で、イスラエルの文化はあなたにどのような影響を与えましたか?

日本では、毎日何かをしていなければいけないような考えがありましたが、ここでは、これでいいかな、とのんびりした考えになりました。私には子供が2人いますが、教育において、日本では子供も競争があり、すべてにルールがありますが、こちらでは子供が自由に行動しているのはいいですね。これは、子供にとっても大人にとっても楽です。日本ではプレッシャーがありますが、ここではプレッシャーは見えません。そしてみな社交的です。これは自信からくるものだと思います。

昔は、日本に多くのイスラエル人が来ていて路上で商売をしていては、稼いだ資金でまた次の国へ平気で旅立つような姿を見ていました。これはユダヤ人だからかな?と初めは思いましたが、現在これはイスラエルの国民性からくるものなんだと理解しました。

大島さん、率直な考えをありがとうございました。
お体を大切にご活躍ください。

 

2回目はPardess Hana にお住いの秋元ユカリさんをインタビューいたしました。

秋元ユカリさんは東京出身で、イスラエルには11年前に移住されました。2012年頃から写真家としてポートレートを撮影されており、また近年は”Seventy Two”というブランド名で、アロマ・カバラ・クリスタルを用いた石鹸やキャンドルを作られています。

イスラエルの生活はいかがですか?

ここは多言語でロシア語やアラビア語などが、どこでも聞こえますので、最初はびっくりしました。また、日本では本音と建て前がありますが、ここはすべて本音で話すところですか。私にはとてもあっています。日本よりもルールがなくて、対応性があって好きです

イスラエルの文化のどの部分が好きで、どの部分が嫌いですか?

好きなところは、まず、気候がよいところが好きです。またこちらの人たちは世話好きで、困っている人がいたらてあげるところが好きです。

嫌いなところは、郵便事情が悪いところでしょうか。文した品がなかなかとどきません。また、責任感に欠けているにもかかわらず、自信がありすぎるところでしょうか。

日本とイスラエルを足して2に割ったらバランスがとれるかなと思います。また、アジア人への知識が足りないのか、どこの国の人間がと聞いてきて日本人だというと、態度がが変わるところですか。

ここでの生活で、イスラエル文化はあなたにどのような影響を与えましたか?

自分が思っていることをそのまま言えるようになりました。日本だと、思うように言えずに心にためておく事が多かったのですが、ストレートに話せるようになりました。これは本音で話すイスラエル人の影響ですね。

女の子が1人いますが、いい子になってほしいというより、彼女を信じて、彼女の自由に選択した道を歩んでほしいと思っています。日本の教育だとすべてみな一律でなくてはいけませんが、イスラエルでは自由な生き方が尊重されていて、この点、私は大好きです。

秋元さん、率直な考えをありがとうございました。

お嬢さんが、すくすくと自由に成長されますことお祈りいたします。 

 

3回目はにPardess Hanaにお住いの中島直美さんをインタビューいたしました。

中島直美さんは東京出身で、イスラエルで25年暮らされています。フリーランスとして本やアニメの翻訳・通訳、ローカリゼーションのほか、日本・イスラエル間のビジネスに携わるお仕事をされています。

イスラエルの生活はいかがですか?

私にはとてもあっています。日本よりもルールがなくて、対応性があって好きです。

イスラエルと日本の文化の違いについてどう思いますか?

イスラエル人には細やかさが欠けているとは思いますが、まあ、それもいいか、と思っています。日本はすべてが細やかすぎていると思いますから。

イスラエルの文化のどの部分が好きで、どの部分が嫌いですか?

好きな部分は、開放的で本音で話せる事、お節介なくらい人助けが大好きな人々が多いことですか。嫌いな部分は、あまりないです。特にあげれば、道路で通行止めをしてでも向こう側の友人と大声で話しかけていることかな。またスパーのレジでの長い列!これはいやですね~30分以上も待たされることは常ですから。

イスラエルの教育方針はどうですか?

自由でよいと思います。悪いところもあるけれど。例えば、イスラエルの教育では合理的で成績の良い子は引き上げて伸ばすけれど、成績の悪い子の底上げがないように思います。日本では成績の悪い子供の底上げがあり、良く伸ばしてあげるような方針あります。

また、学校での成績の良し悪しが人生につながるような考えがありますが、イスラエルでは成績が悪くても、人生を成功していく道があると指導します。これは良い方針だと思います。

ここでの生活で、イスラエルの文化はあなたにどのような影響を与えましたか?

私は、ここでの生活からの影響で、今でも変わろうとしています。女性だからこうしなければいけないのではなく、自分のやりたい、可能なことに耳を傾けて、自分には何ができるのかを考える、そしてできる事から挑戦していく。。やってみて失敗したら、何が、ダメだったのかを考えて、また挑戦して、もう一度やってみる。これらの考え方は、こちらの生活での影響かと思います。

日本にいる女性は、可能性があっても殻に閉じこもって、挑戦しないように思います。まあ、そちらのほうが楽といえば、楽ですが。

私には、16歳、15歳、8歳の子供がいますが、常識的な行動をとるように指導しています。我慢している母親ではなく、がんばっている母親として見せていきたいと思います。

の中島さんありがとうございました。直美さんのイスラエルでの人生観、本当にたくましいと思いました。学ぶこと多々です。これからも、自由に事業に挑戦していってください。

 

インタビューを終えて

私は、この3人の方々のインタビューを通して自分の人生を垣間見る思いでした。この国のシステムはまだまだ完成されていませんが、生きる上で個人の自由があり、個人の選択で人生を開拓していく精神は、ユダヤ人のイスラエル開国までつながる、逞しいものであると思います。また、アイデンティティーはユダヤの民として大きな意味があります。

人々が助け合いながら、正直な気持ちで話、生きていくことは、日本のカルチャーの本音と建て前と大きく異なります。またイスラエル人がアジア人に関して見極めがつかないことは、日本人が外国人はみなアメリカ人であろうと感じる事と私は同じであると思います。それは仕方がないことです。でもこの国の自由さ、独立精神、積極性は私も3人に共感する大好きな点です。